そもそもバックパッカーて何? ゲストハウスって??
旅行や海外に興味のある人なら「バックパッカー」って言葉は、一度ぐらい聞いたことあるんじゃないでしょうか? 簡単に言ってしまうと、バックパック(登山用の大きなリュック)一つで世界中を気ままに放浪する旅人さんのことですね。
って、これでアッサリ話が終わっちゃあんまりなので、いくつか付け加えるならば…
①まずパッケージツアーなどではなく自由な個人旅行であるということ。 マニュアルやガイドブックにとらわれず、地元の人に聞いたり旅人同士で情報交換したり、自分の目と耳で得た生きた情報をもとに動くスタイルが主流ですね。 ネットの掲示板なんか頼りにしちゃいけません(笑)。
②次に、「バックパッカー」は長期の旅人が多い。 少なくとも数週間から月単位、中には年単位の強者も珍しくありません。 帰りの日程が決まっていないなんてのもごく普通のことです。
③そんな長期の旅なので、よほどのお金持ち以外はぜいたくをしない貧乏旅行になります。 高級レストランでの食事や、お金のかかるアクティビティなどやりません。 いや、できません。
それよりも、観光客が行かないようなところを開拓したり、地元の人たちの生活にふれたりすることに興味を持っている人が多いのです。
こういった「バックパッカー」スタイルの旅がポピュラーになったのはヒッピーカルチャー真っ盛りの60〜70年代。 腐りきった政治や、くそったれな社会システムに嫌気がさした人たちが、ここではないどこかを求めてまたは自分の意識の変革・拡大を目指してバックパック一つで旅に出始めたわけですね。 そのころは海外に出るのも一苦労でしたが、次第に安く簡単に海外に出られるような環境が整ってきました。さらにはTV番組の放浪企画が話題になったり、ワーキングホリデーがメジャーになったりしてきて、だんだんとバックパッカー人口が増えてきたのです。
そんな「バックパッカー」をターゲットに生まれた格安の宿泊施設。 それが「バックパッカーズ」や「ゲストハウス」と呼ばれるものなのです。
で、その「バックパッカーズ」、「ゲストハウス」の特徴はというと…
point1 安い!
ホテルはもちろん、同じような旅人を対象としたユースホステルなどと比べても、滞在費が格安です! ドミトリー(相部屋)ならばさらに安くなります。
そのかわりホテルのようなサービスは一切なし。食事も付かないところが多いのです。とにかくセルフサービスが基本!「自分のことは自分でやらなきゃ」なのです。
また、こういった施設は一等地のホテルなんかと違って、下町にあることが多いので周りの物価も安く、さらにローカル感あふれる空気や庶民的な生活に触れやすいのもうれしいですね。
自炊が出来るところも多いので、うまくやれば食費もかなり節約することができるんです。
point2 出会い!
「ゲストハウス」には、共有のリビングやキッチンがあることが多いです。そこにはいろんな国籍、年代、バックグラウンドの人が集まっています。 そこで情報交換をしたり、仲良くなってみんなでご飯を作ったり、飲んだり、歌ったり、遊びにいったり…とコミュニケーションの輪が広がります。 なんといってもそれがの「ゲストハウス」の醍醐味のひとつで、そこから「ゲストハウス」にはまってしまう人も多いはず!
初期バックパーカーの時代なんてネットも携帯も無かったので、なおさらこうゆう所での出会いが貴重だったし、その分みんながその出会いを大切にしていたんですね。
ただし、いくら楽しくても共同生活の場なのでマナーやモラルは守りましょうね! ハメをはずし過ぎて出入り禁止になっちゃう人もごくまれにいます。